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ADMIRAL RADLEY
アドミラル・ラドリー

http://www.admiralradley.com/

グランダディのヴォーカルであったジェイソン・リトルとドラマーであったアーロン・バーチ、そしてアーリマートのアーロン・エスピノーザとアリアナ・マーレイ、この盟友4人による新たなるバンドが、このアドミラル・ラドリーである。グランダディは1992年にカリフォルニアはモデストで結成。97年、インディーのWill Recordsよりリリースされた1stフル・アルバム『アンダー・ザ・ウェスタン・フリーウェイ』がV2の耳に留まり、翌年V2より再リリースし、ブレイク。2000年リリースの2nd『ソフトフェア・スランプ』で人気と評価を不動のものとする。同年、第1回サマーソニック出演のため来日も果たしている。2001年に再来日が予定されていたが、ジェイソンの怪我のため中止に。その後2枚のアルバムをリリースしたあと、結局日本に戻ってくることなく、2006年に惜しまれつつ解散。一方、アーリマートは、エリオット・スミスやフォーク・インプロージョンのエンジニアであったアーロン・エスピノーザによって1999年に結成されたバンドで、現在はアーロンとアリアナの2人組。グランダディの出身地であるモデストのレーベルDevil In The Woodsよりアルバム『Filthy Doorways』でデビュー。3rdアルバム『Everyone Down Here』ではジェイソンが2曲共同プロデュースを担当している。2008年、5thアルバム『メンター・トーメンター』で& recordsより日本デビュー。同年、6thアルバム『ヒム・アンド・ハー』リリース。2009には来日ツアーを成功させている。このように、長い付き合いである彼らは、以前よりアーロンが所有するスタジオThe Shipでセッションを繰り返していた。アーリマート来日時点では、それまでに形になっていた曲は4曲ほどであったが、その後またセッションを繰り返し、気が付けば11曲という、アルバムには十分な楽曲が完成。決して、その場の楽しみのためだけに作られた音楽ではなく、両バンドの良いところだけを抽出して結晶化したような、素晴らしい作品となった。まるで、そうなることが自然に決まっていたかのように、少なくとも2009年にリリースされたジェイソンのソロにはなかった、バンドならではのマジックに溢れている。暫定的に、冗談っぽく、アーリダディやグランマートなどと称していたバンド名もアドミラル・ラドリーに決定。本格的にバンドとして始動する。2010年の3月にはSXSWで初めてのショウを行う。SPIN誌は、彼らのショウをSXSWのベストの1つとして取り上げ、「おかしなエフェクトと移り気なテーマを持って、研ぎ澄まされて、複雑に編み上げられた曲達」と評した。NPR(The National  Public Radio)は番組「All Things Considered」のためにセミ・アコースティックのセッションを3曲レコーディング(このうちの1曲がボーナストラックとして収録)。「輝かしい新たな未来を持ったバンド」とし、曲は「あなたが期待するとおり美しい」と評した。また、Web In Frontは「ウィットに溢れるポップから、熱いロック、エレガントなバラードまで、独特の雰囲気がある幅広い楽曲群。チェックする価値のあるバンド」とした。そして7月、アーロン自身が所有するスタジオでありレーベルThe Shipから、いよいよリリースされる本作。日本盤はボーナストラック、そしてかねてからジェイソンと親交の深いイラストレーター北沢平祐によるライナーノーツが付いて、1週間先行でリリースされる。同月にはUSでのツアーも決定しており、幻となったグランダディの来日公演以来、10年ぶりとなるジェイソンの再来日に向けて期待が高まる。

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