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&096
folk squat
フォーク・スクワット

●Lindsay Anderson(L’altra)参加

YOUTH-146
¥2,286 (tax out)
2012.03.14 on sale

解説:鈴木健文
歌詞・対訳付

Physical

Digital

平松泰二と田原克行による宅録デュオ。
結成から10年、実に4年ぶりとなる5thアルバム。
自らの名前を冠した、まごうことなき最高傑作。

2002年4月、平松泰二と田原克行によって結成された宅録デュオ。卓越したメロディー・センスと浮遊感溢れる楽器アンサンブル、音楽ファンをくすぐる独特の音作りが高く評価されている。海外との交流も深く、Her Space Holiday、Nobody & Mystic Chords Of Memory、Tracer AMC、Kyteといったバンドのオープニングを務める。前作以降、4年もの間地下に潜り試行錯誤を繰り返し、アルバム数枚分のデモを全て捨て、2011年初頭改めて制作を開始。結成10周年となるこの2012年に5枚目となるアルバム完成。もはやセルフ・タイトルしか付けられなかったというほど、結成から10年間、様々な紆余曲折を経てきた、しかし根本的には何も変わらない彼らの音楽性、メンタリティー、手法、そのすべてが詰まった、極めて濃厚な味わいの、まごうことなき最高傑作。

  • 01. come to the ground
  • 02. oar
  • 03. blind alley
  • 04. seabed
  • 05. signpost
  • 06. lightness
  • 07. for the moment
  • 08. roundabout
  • 09. this like
  • 10. recollections

oar

seabed

 

comments


「原点回帰と謳われた前作に対し、今作はメンバー曰く集大成の作品。セルフ・プロデュースというと聞こえは良いですが、2人でコツコツ宅録を重ねて完成させていくというスタイルは1stをリリースした10年前と同じで、ミックスも前作時の庄司広光(Tsuki No Wa、soundworm。今作もマスタリングは引き続き担当)からセルフ・ミックス(田原、平松が5曲ずつ担当)という体制に戻り、その変化は声の質感からして明らかだったりします。そしてソングライティングは年齢を重ねるに従いより洗練されたものになり、aoki laskaの名曲「群れ」よろしく歌を引き立てるアレンジも感情豊かに進化。ただ同時に1曲目「come to the ground」の後半が高らかに宣言するように、今までに無かったドラマティックな曲展開など開き直ったくらいの姿勢が新鮮で、これまでのfolkらしさを軸としながらも、新章を強く感じさせる意欲作に仕上がりました。それを更に引き立てたのが、外国人アーティストとしては前々作『one plus everything』でのマーク・ビアンキ(Her Space Holiday)、マイク・キンセラ(Owen、Joan of Arc)以来となるL’altra リンゼイ・アンダーソン嬢のゲスト・ボーカルの起用。しかもそのリンゼイ嬢が参加した「seabed」がL’altraの近作以上に彼女の歌声が堪能できる仕上がりで、もう1つの参加曲「recollections」混声バージョンも今作のラストを穏やかに、且つ美しく締めくくる曲となっています。加えて「roundabout」に代表されるバック・トラックの充実は平松がfolk関係なくここ数年作り続けたインスト曲の賜物だったり、単語数・母音数まで決まりごとがあり、メロディーありきながらもメッセージ性ある歌詞を作るという田原が手掛ける詞もよりストレートな印象を受けます。かくして結成10年、再び2人だけで音楽に向き合いその理想の音を追求したら、これまでで最も開けたアルバムが出来上がったと。そしてその『純度』はまさにセルフ・タイトルを冠するに相応しい、folk squatのこれまでとこれからが見事に詰まった力作となりました」

鈴木健文(ライナーノーツより抜粋)

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