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&108
MARC BIANCHI / WOUNDS
マーク・ビアンキ / ウーンズ

●配信限定シングル
●日本先行リリース

iTunes StoreおよびOTOTOY限定
iTunes Store
:¥200 (tax in)
OTOTOY
MP3:¥200 (tax in)
WAV / ALAC / FLAC (24bit/96kHz)
:¥300 (tax in)
2014.06.27 on sale

Physical
Digital

心優しきシンガー・ソングライター。
ハー・スペース・ホリデイ“解散”から3年、
突如として届けられた1曲だけのSay Hello。

サン・フランシスコ近郊のサン・マテオ出身のシンガー・ソングライター。ハードコア・バンドを経て、1996年よりHer Space Holidayとして1人で創作活動を開始。2003年リリースの5th『THE YOUNG MACHINES』で日本デビュー。SUMMER SONICやTaicoclubなど大きなフェスを含め数々の来日、高橋幸宏との共演、TV CM出演などで日本でもすっかりお馴染みの存在に。2011年、突如Her Space Holidayの終結を宣言。7月にまさに集大成と呼ぶに相応しい渾身のラスト・アルバム『HER SPACE HOLIDAY』を7月にリリース。11月には4 bonjour’s parties、そしてアルバムにも参加したCarolineとともに、最後のツアーを敢行。グランド・フィナーレとなった。それから約3年、唐突に本人名義によるシングルが到着。配信限定のリリースとなる。これが、彼の新章の幕開けとなるのか、それとも気ままなグリーティング・カードなのか、まだわからないが、ひとまずは今の彼の「元気でやってるよ」を心から喜びたい。

  • 01. WOUNDS

マークからのメッセージ

「音的には、これは僕がこれまで15年以上作ってきた音楽の延長だ。違いは主にアプローチにある。HSHの最後のアルバムを作る頃には、僕は創造性も感情も枯渇したと感じていた。これ以上音楽を作ることができるかどうかもわからなかった。退いて、自分の過去のいろんなものにさよならを言わなくちゃならなかった。これまで行ったすべての場所、会ったすべての素晴らしい人達にものすごく感謝しているけど、いわば幽霊ばかりいるような家に住んでいるような気分だった。自分がどこから来たか、自分を形作ってきたものは何かを“思い出す”ことは、いつだって大事だけど、“思い出す”ことが“再び生きる”ことになる瞬間っていうものがあるんだ。幸運ならば、僕の未来にはまだ何年もあるんだ。こんな新しくて、エキサイティングなときに、存分に生きる唯一の方法は、古いものを整理して、新しいもののためのスペースを作ることさ。

だから、ギターを下ろして、コンピュータをオフったままにした。ささやかなことに集中したんだ。本を読んだり、ガーデニングしたり。そうしたら、少しずつインスピレーションが戻ってきたように思えた。それは、単純な毎日の中のささやかな喜びのおかげでもあるけれど、ファッション/ミュージック・フォトグラファーである僕の妻、Ninelle Efremovaの存在が大きかった。レンズを通しての彼女の世界の見方が、僕にとってすごく感動的だったんだ。彼女のおかげで僕のまわりのものすべての見え方が変わった。だから僕達はコラボレーションすることにしたんだ。その最初の曲がこの「Wounds」。最終的にカヴァー・アートとして使うことになった写真にインスパイアされて作ったんだ。曲が完成したとき、これをどうしたらいいのかっていうジレンマに直面した。世界と共有するのか? 親しい友達とだけ? それとも僕自身だけで留めておくのか?

そのとき、ミノル(編注:& records主宰者、畠山実)に連絡したんだ。& recordsはいつだって支えになってくれた。個人的にも創作においてもね。そこにはプレッシャーなんてない。ただ友情だけがあるんだ。だから今僕達はここにいる。「A Letter To Nowhere 」のあと、レコーディングするか、さらにリリースするか、僕にもわからない。もし気分が乗れば、そうするだろう。でも、今、人生の中で僕が今いるところに、とても満足しているんだ。今はとても自由を感じていて、その感覚を持続させるためにできる限りのことをしたいんだ」

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