Archive for 8月, 2014

TOMO NAKAYAMA

木曜日, 8月 21st, 2014

シアトル在住のシンガー・ソングライター。2000年より地元の仲間と結成したAsahiのヴォーカルとして活動を開始する。2004年、同郷の女性シンガー・ソングライターJen Woodのバックメンバーとして来日。弾き語りでオープニング・アクトを務め、ジェフ・バックリーにも比肩しうる歌声を披露、絶賛を浴びる。これをきっかけに地元でリリースされていた1stアルバム『HEAD ABOVE WATER』が、最新音源4曲を追加収録して、& recordsよりリリースされる。
その後、Asahiは解散。2007年にGrand Hallwayを結成。ストリングスを導入するなど、インディー・ギター・ロックな路線から、よりチェンバー・ポップな方向性にシフトしていく。これまでに3枚のアルバムをリリースし、同じ頃にデビューした同郷のArthur & Yuとともに2007年に来日、トクマルシューゴをゲストに迎えてツアーを敢行するなど精力的に活動する。その後、2013年に、Tomoは、サンダンス映画祭の大陪審賞にノミネートされたLynn Shelton監督の映画『Touchy Feely』に出演、演奏シーンも披露する(この映画で使用された「Horses」の弾き語りヴァージョンが、『Fog on the Lens』日本盤のボーナストラックとして収録)。この経験にインスパイアされたTomoは、今度はチェンバー・ポップな方向性から、より生々しく、インティメイトで、実験的なサウンドを求め、ソロとして『Fog on the Lens』の制作に入る。ちょうどその頃、築92年になる古いローマ建築様式のシアトル・タウン・ホールを自由に使うことができるようになったTomoはそこでレコーディングを開始する。メイン・ホールでは、スタインウェイのピアノで曲を書き、レコーディングし、バックステージは、ギター用のブースに、よく反響する地下の廊下では天然のリヴァーブでヴォーカルを、といった具合に、完全なる自由のもと、全く一人でラップトップに録音していった。ミックス段階にあたって、The ShinsやTeardropsのメンバーであり、Sufjan StevensのバックメンバーでもあるYuuki Matthewsに協力を依頼。初のコラボレーションながら、相性は抜群で、彼がオーバーダブしたアナログ・シンセやホームメイド・キーボードの感触は、アルバムのドリーミーな雰囲気に大きく貢献している。アコースティックとエレクトロニック、アナログとデジタル、都会と田舎、そんな相反する要素が混在する、新たなスタンダードとも呼べる傑作が誕生した。Tomo とYuukiは、このアルバムを引っさげての来日を予定している。

TOMO NAKAYAMA / FOG ON THE LENS

木曜日, 8月 21st, 2014

シアトル在住の日系アメリカ人シンガー・ソングライター。2000年より地元の仲間と結成したAsahiのヴォーカルとして活動を開始する。2004年、同郷のJen Woodのバックメンバーとして来日。弾き語りによるオープニング・アクトが絶賛を浴び、Asahiの日本デビューに。2007年にGrand Hallwayを結成。同年に同郷のArthur & Yuと共に来日、トクマルシューゴをゲストに迎えてツアーを敢行する。これまでに3枚のアルバムをリリース。2013年、映画『Touchy Feely』に出演、演奏シーンも披露し話題に。本作は、そんな彼の初ソロ作。古いローマ建築様式のシアトル・タウン・ホールで、独りで録音。ミックスを手がけたThe ShinsのYuuki Matthewsの功績もあり、Tomoの奇跡のように美しい唄声が、あまりにも幻想的に、感動的に、鳴り響く。

 

TOMO NAKAYAMA / YUUKI MATTHEWS (THE SHINS) Japan Tour 2014

JEN WOOD / WILDERNESS

水曜日, 8月 20th, 2014

シアトル在住のシンガー・ソングライター。1992年よりTattle Taleのメンバーとして活動を開始。98年にソロ・デビュー。ジョーン・オブ・アークのティム・キンセラとスプリットEPをリリースしたり、ザ・ポスタル・サーヴィスのアルバムに参加したりと、USインディー~ポスト・ロック界で絶大な支持を得る。実に5年ぶりとなる本作では、これまでのアコースティック・ギターを置いて、全曲ピアノを中心に、シアトルの気の置けない仲間たちによる力強いバンド・サウンドを基調にしつつ、デジタルな要素も導入した、これまでの中でもっとも華やかなアルバムとなっている。そして、何よりも驚くほど強靭になったジェンの唄。あくまでもマイペースに、しかし確実に先に進むことをやめない、表現者としての凄みすら感じさせる1枚。