Archive for the ‘catalog_detail’ Category

PORT O’BRIEN / ALL WE COULD DO WAS SING

火曜日, 12月 6th, 2011

カリフォルニア州オークランドに住む、フィッシャー・マンでもあるSSW、ヴァン・ピアースザロウスキーを中心とした4人組。2006年、自主制作EPを2枚リリースしただけの段階で、ブライト・アイズのオープニング・アクトに抜擢される。また、マット・ウォードがピッチフォークのインタヴューで、“ⅠWoke Up Today”を、ソング・オブ・ザ・イヤーに選出。モデスト・マウスやローグ・ウェイヴとも共演済。ニール・ヤングやウィル・オールダムといった偉大な先達に通じる枯れた唄心と、アーケイド・ファイアやクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーといった新世代バンドが持つ瑞々しさや荒々しさを併せ持った稀有なバンドの、堂々たるデビュー・アルバム。

ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK / ORCHARD VALE

火曜日, 12月 6th, 2011

シカゴのアンダーグラウンド・シーンを牽引してきたティム・キンセラによる初監督映画『オーチャード・ヴェール』。そんな記念すべき作品を彩るサウンドトラックを制作したのは、もちろんジョーン・オブ・アーク・ファミリー。ティムのプロデュースの元、タウン&カントリーのジョシュ・エイブラムスとベン・ヴァイダ、そしてメイク・ビリーヴでドラムとキーボードを同時に演奏する、ティムの従兄弟ネイト・キンセラを中心に制作され、静謐かつ優美なミニマリズムが、殺伐としかねない映像に絶妙な彩りを添えている。同映画の、日本のみ独占DVD化を記念して、ボーナストラックを6曲も追加収録し、より完璧なサウンドトラックとなって日本リリース。

ORCHARD VALE

火曜日, 12月 6th, 2011

この映画は、数年後の未来、廃墟と化したアメリカ郊外でともに暮らす5人の物語である。破綻国家における『普通の人々』とでもいうような陰鬱な家族ドラマであり、そして、ある意味、猿のいない『猿の惑星』、またはゾンビの登場しないゾンビ映画とでもいえるような作品である。

 

脚本/監督:Tim Kinsella

プロデュース/カメラ/編集:Amy Cargill
撮影:Chris Strong
音楽:Josh Abrams, Nate Kinsella and Ben Vida
出演:Gene Blake, Dean DeMatteis, Nate Ozug, Melina Paez
Joe Proulx, Jonathan Van Herik and Cyan Walker

99 min 片面1層 DOLBY DIGITAL 日本語字幕 4:3 Letterbox

MAKE BELIEVE / GOING TO THE BONE CHURCH

火曜日, 12月 6th, 2011

Cap’n Jazz、Joan Of Arc、Ghosts & Vodkaなど数々のバンドに関わってきたメンバーによって2003年にシカゴで結成された4人組。永遠にタッピングを続けるサム、ドラムを叩きながらキーボードを弾くというありえない離れ業をさらりとこなすネイト、しっかりとボトムを支えるボビー、その上で自由すぎるヴォーカリゼーションをぶつけるティムによる最強のケミストリー。これまで2枚のアルバム、2回の来日ツアーを成功させているが、2007年6月、突如ティムが脱退を表明。バンドの前途が危ぶまれたが、紆余曲折あり、こうしてオリジナル・メンバーで3rdアルバムが誕生。現在も、世界最高のオリジナリティを誇るバンドであることを証明してみせた。

LYMBYC SYSTYM / LOVE YOUR ABUSER REMIXED

火曜日, 12月 6th, 2011

デビューEP『Carved By Glaciers』(2005年)が、The Album LeafやMice Paradeの耳に留まり、オープニング・アクトに抜擢される。2006年、Mush Recordより、Jimmy Lavelle (The Album Leaf)や、Dylan Christy (Dylan Group、Mice Parade)等の協力も得て制作された1stアルバム『LOVE YOUR ABUSER』をリリース。そのライヴ・パフォーマンスのすさまじさは「2人バトルス」とも評される。1stのリリースから約1年、本作が完全自主制作によって、緊急リリース。盟友The Album Leafをはじめ、Bibio、Daedelus、The One AM Radioなど錚々たる面子が1stの楽曲を調理した超豪華リミックス・アルバム。名盤の予感がする2ndに、さらなる期待が高まる。

folk squat / It could be done if it could be imagined

火曜日, 12月 6th, 2011

2002年より活動する平松泰二と田原克幸による宅録ユニット。これまでHer Space Holiday、Nobody & Mystic Chords Of Memory、Tracer AMCなどのオープニングを務める。習作としての1st、外に向いた2nd、自身のアイデンティティに自覚的になった3rdといった3部作を経て、2年ぶり4枚目となるアルバムが到着。ゲストの参加は最低限にとどめ、あくまで2人で、しかし発達したテクノロジーとセンスによって、彼らの思い描く世界観を獲得することに成功。いわば、各地で賞賛された初期衝動の詰まった1stの頃のマインドのまま、やりたいことをやりきれた、1stの進化版、完成形と言える。彼らのエッセンスが、混じり気なしに凝縮された濃厚な傑作。

MIA DOI TODD / GEA

火曜日, 12月 6th, 2011

ロサンゼルスで活動する日系ハーフの女性シンガー・ソングライター。日本名は土井美亜。イェール大学在学中の1997年に1stアルバム『The Ewe and the Eye』にてデビュー。2002年には4th『The Garden State』で、メジャー・リリースも果たしている。ハスキーで翳りのある歌声でエレクトロニカ系ミュージシャンからの支持も高く、Savath & Savalas、Nobody、DNTELなど多くの作品で客演。Ammon ContactのCarlos Nino、ヴィオラ奏者Miguel Atwood-Fergusonと共に、自らプロデュースした本作は、ベースに盟友Joshua Abrams (Town & Country、Reminder)を迎え、深遠なる音世界を構築している。2月末からはJose Gonzalezと北米ツアーの予定。

EARLIMART / MENTOR TORMENTOR

火曜日, 12月 6th, 2011

ロス・アンジェルスにて、アーロン・エスピノーザを中心に、1999年より活動を開始する2人組(結成当初は4人)。アーロンは、自分のスタジオ、ザ・シップにて、アーヴィン、シルバーサン・ピックアップス、レッツ・ゴー・セイリング、シー・ウルフなど、数々の好アクトを輩出するだけでなく、グランダディ、エリオット・スミス、フォーク・インプロージョン、ブリーダーズなどの作品制作に深く関わる。繊細でメランコリックな楽曲と唄心、そしてエンジニアならではの感性で編み上げられたサウンドスケープによるサイケデリア。エリオット・スミスやイールズらを生み出したシルヴァー・レイク・シーンから届けられた、最新かつ最良の唄たちがここに。

MATT POND PA / LAST LIGHT

火曜日, 12月 6th, 2011

ニュー・イングランド出身、フィラデルフィアを経て、現在はブルックリン在住のシンガー・ソングライター、マシュー・ポンドを軸にした、流動的なメンバーによるバンド。現在は5人組。2年ぶり、7枚目となる本作では、彼らの大きな特徴であった叙情性の高いストリングスやフラジャイルな浮遊感よりも、より骨太でソリッドなロック・バンド・サウンド、そして“うた”が完全に前面に出て、聴く者を圧倒する。長くアンダーグラウンドな活動をしてきた彼らが、現在、USの主要都市では1,000人規模のホールもソールドアウトにしてしまうという状況に対峙し、そこから決して逃げることなく、辿り着いた回答として、あまりにも完璧すぎる13曲。

xoxo, panda / THE NEW KID REVIVAL

火曜日, 12月 6th, 2011

カリフォルニア在住のシンガー・ソングライター、マーク・ビアンキによる1人ユニット。ハー・スペース・ホリデイとしてリリースした“エレクトロニカ3部作”にて、ある種の達成感を得た彼が、改めて“うた”の力、そして肉体性を獲得するべく、エレクトロニクスをあえて排除、自ら演奏したアコースティックな楽器達をバックに、力強く、高らかに歌い上げている。彼が非凡なトラックメイカーであると同時に、素晴らしいメロディーメイカーでもあること、そしてアーティストとしてネクスト・レヴェルに到達したことを証明するかのように、とてもプリミティヴでジョイフル、シンガロング度の高い、愛すべき歌達が詰まったデビュー・アルバム。