フェニックス、ロス、そしてNYを拠点に、2007年より活動する4人組。ギター、ヴィブラフォン、ハープシコード、ローズ・ピアノ等を丁寧に編み上げ、そこに染み入るような唄心を乗せたバンド・サウンドが評判を呼び、音源をリリースする前に、The Album Leaf、The Appleseed Cast、Asobi Seksu、Her Space Holidayらと共にツアーを行う。ミックスにModest Mouse、Explosions in the Sky らを手がけるJohn Congletonを招いて制作されたこのデビュー・アルバムでは、American Analog Set、Grandaddy、Sonic Youth、Sigur Ros、Blonde Redhead…といったインディー・ロックの偉大な先達のエッセンスを貪欲に吸収、咀嚼し、新鮮な響きを持ってアウトプットさせている。卓越した感性を持つ新星。
Archive for the ‘catalog_detail’ Category
KNESSET / COMING OF AGE
水曜日, 12月 7th, 2011CAROLINE / VERDUGO HILLS
水曜日, 12月 7th, 2011沖縄出身の女性シンガー・ソングライター。J-POPシンガーOLIVIAの実妹。06年、NYのTemporary Residenceより1stアルバム『Murmurs』リリース。その透明感溢れる歌声と、サンプリングを全く使わず、生のピアノ、ハープ、ベル、ギター、ストリングス、ハンドドラムなどを使用したトラックが、Bjork、mumなどを引き合いに出されながら高く評価される。07年、Mice Paradeのアルバムにゲスト参加。以後、正式にバンド・メンバーに。5年ぶりとなる本作は、前作同様、ミニマルなエレクトロニカを基調としながら、芳醇さを増したオーガニックで温かみのあるトラックが、表現力にさらなる広がりが生まれた歌声を包み込み、天上の音楽とでも言うべき荘厳な美しさを湛えた作品となった。
4 bonjour’s parties / okapi horn
水曜日, 12月 7th, 201101年より、宅録の閉鎖的なイメージを開放するというコンセプトのもと、 自由で良質な音楽を追求する音楽集団。2人のソングライターによる楽曲を、ヴィブラフォンや、フルート、トランペット、クラリネット、トロンボーン、ラップトップなどでカラフルに調理。男女混声のハーモニーが、オーガニックでエレクトロなサウンドに優しく包まれる。1stアルバムがUSのMushからリリース、Her Space Holidayのバック・バンド、フランスのTake Away Show出演、オーストラリアでのツアーや台湾の大型フェス出演など、国際的に活躍する。D.I.Y.精神を貫くその独自のスタンスと、メンバー個々の課外活動が集大成され、音楽への愛情、好奇心、探究心、喜びが溢れまくった、まばゆいばかりの傑作2ndアルバム。
HOME VIDEO / THE AUTOMATIC PROCESS
水曜日, 12月 7th, 201103年からブルックリンで活動するコリン・ルフィーノとデイヴィッド・グロスによるデュオ。04年、UKのWarpから2枚のEPでデビュー。06年リリースの1stアルバム収録曲が、グラミーにもノミネートされたDJ Sashaの『Involver 2』のリミックスに、Thom Yorke、Ladytron、M83らの楽曲と共に使用される。ライヴも定評があり、Blonde Redhead、Justice、Yeasayer、Flying Lotus、Pinbackなどのオープニングを務める。「I Can Make You Feel It」のヴィデオはYouTubeアップ後1週間で20万ヴューを記録。ミニマルなビートに、デイヴィッドのクラシカルな繊細さ、そしてコリンの実存的な唄が乗るという、独自のスタイルを完全に確立し、いつのまにかその深遠なる世界に耽溺してしまうような、魅惑的な2nd。
AZURE RAY / DRAWING DOWN THE MOON
水曜日, 12月 7th, 20112000年より活動するネブラスカ州オマハで活動する女性2人ユニット。01年、アルバム『Azure Ray』でデビュー。優しく物憂げな2人のヴォーカル、フォークやアメリカーナにエレクトロニカ・エッセンスをまぶした音楽性、ノスタルジックなアートワークなどが評判となる。その後、03年までに1枚のEPと2枚のアルバムをリリース、MobyやBright Eyesのアルバムにも参加し、USインディー・シーンにおいて確固たる地位と評価を得るも、04年に活動休止。事実上の解散となる。ソロや別ユニットでの活動を経て、2010年、奇跡的に2人は再会、この素晴らしい復活作を完成させる。7年前と全く変わらない、ただシンプルで、しかし息を呑むほど美しい2人の唄声による完璧な12曲が収められている。
WIRES UNDER TENSION / LIGHT SCIENCE
水曜日, 12月 7th, 2011NYで活動するヴァイオリン&ドラムのデュオ。2人ともクラシカル・ポストロック・バンド、Slow Sixのメンバーでもある。Slow SixはヴァイオリニストでありコンポーザーであるChristopher Tignorを中心に結成。04年に、Dirty Projectorsを輩出したWestern Vinylからデビュー。クラシックをはじめ、ポストロック、ジャズ、サイケデリックなど様々な要素を想起させるクロスオーヴァーな音楽性と、Christopherの確かな作曲能力と挑戦的な姿勢が、Pitchfork、Wire、The New York Timesなど各メディアで絶賛される。そんなChristopherの新たなる音楽的実験の場となったのがこのWUT。バンド名そのままに、2人よる緊張感溢れる、野心的なインストゥルメンタル・サウンドがパッケージされている。
STYROFOAM / DISCO SYNTHESIZERS & DAILY TRANQUILIZERS
水曜日, 12月 7th, 20111999年よりアントワープで活動するアーネ・ヴァン・ペテヘムによるユニット。ドイツのMorr Musicから、00年から04年までに4枚のアルバムをリリース。優しく温かなインディー・ポップ meetsエレクトロニカなサウンドが高い評価を得る。The Postal Service、Death Cab For Cutie、The American Analog Set、Lali Puna、mum、Jimmy Eat World、Fat Jonらと親交が深く、コラボやリミックスをしあう。本作はNettwerk移籍第2弾。前作で完成させた“唄ものエレクトロニカ”をさらに発展させ、New Order、Kraftwerk、Depeche Mode、そして初期のエレクトロ・ヒップホップやポストパンクへの深い愛情を包み隠さず、エレクトロニック・ミュージックとしての快感度を極限まで追求したアルバムに。
SOFT / DOGS
水曜日, 12月 7th, 2011ジョニー・レイネックを中心に、2004年にNYのブルックリンで結成された5人組。自主EPが、いきなりInsoundのチャートで4位を記録する。またMaroon 5やHard-Fi、Mark Gardnerらのオープニング・アクトに抜擢される。06年に1stアルバムをリリース。日本で1万枚を超える大ヒットを記録する。プロデュースにYeah Yeah Yeahs、 Grizzly Bear、TV on the Radio、 Beach House等を手がけるChris Coadyを迎えて制作された本作は、前作同様、Stone Rosesを彷彿させるグルーヴに、Oasisの全盛期に優るとも劣らないシンガロング度の高いメロディーを纏った最強のアルバムに。先進的な音楽性と高いファッション性、そして人懐っこさを兼ね備えた稀有なバンドが、満を持して世に問う2作目。
L’ALTRA / TELEPATHIC
水曜日, 12月 7th, 20111999年より活動。シカゴという“音響派”出身ならではの繊細な音作り、ピアノやストリングスの叙情的な響き、そして悲しくも美しい二人の唄心が感動的で、“スロウコア”“サッドコア”の新たなる旗手として脚光を浴びる。05年、Telefon Tel Avivプロデュースによる3rdで音楽的にもセールス的にも大きな飛躍を遂げるも突然活動休止、ソロ活動に入る。08年、初の来日ツアーで復活を果たす。実に5年ぶりとなる本作はTelefon Tel Avivをはじめ、 Bonnie Prince Billy、Pulseprogrammingといった盟友たちが参加。2人の強靭な唄を軸に、様々なコラボレーションを通して生まれた芳醇なトラックが花を添えるという前作からのスタイルが完全に実を結び、5年の不在を埋めてあまりある傑作が誕生した。
VERSUS / ON THE ONES AND THREES
水曜日, 12月 7th, 20111990年、NYにてリチャード・バルユットを中心に、弟エドワード、紅一点フォンテーン・トゥープスによって結成。プラス/マイナスのジェイムス(バルユット兄弟の末っ子)、パトリックも一時在籍するなどメンバー・チェンジを繰り返しながら、Teenbeat、Caroline、Mergeから5枚のアルバムをリリースし、インディー・ポップのメロディー・センスと、グランジやオルタナのラウドさを併せもつ稀有なバンドとして、スーパーチャンクやヨ・ラ・テンゴらと共にUSインディー・シーンでリスペクトを集め続けるも、01年に活動休止、個々の活動に入る。それから実に10年ぶりに届けられた本作は、まさにUSインディーの良心そのものと言うべき傑作に仕上がった。彼らの帰還を心から祝福したい。