Archive for the ‘catalog_detail’ Category

TILLY AND THE WALL / O

火曜日, 12月 6th, 2011

2001年よりネブラスカ州オマハで活動する男女混合5人組。同郷の雄、ブライト・アイズことコナー・オバーストが運営するレーベルTeam Loveの看板アーティスト。鮮やかでアートなポップ・センス、男女混声のヴォーカルが織り成すハーモニー、ドラムレスでタップ・ダンサーを擁したユニークなステージワークを武器に、ゴー!チーム、CSSらとのツアーや、コーチェラ、サマー・ソニックなどの大型フェス出演を積極的に行い、世界的な支持を得る。3作目のアルバムとなる本作は、キッチュなポップネス、フォーキーな唄心、パンキッシュな勢い等々、彼らの幅広い魅力があらゆるベクトルに爆発しながらも、ひとつの大きな世界観を獲得し得た傑作。

+/- {PLUS/MINUS} / XS ON YOUR EYES

火曜日, 12月 6th, 2011

James BaluyutとPatrick Ramos、そしてChris DeanerからなるNYのトリオ。3年という、バンド史上最高のインターヴァルを経て、遂に4thアルバムが完成。彼らの特徴のひとつであったカッティング・エッジな実験性は抑えられ、より“バンド”としての一体感を追求した作品になった。あくなき実験や挑戦を繰り返した結果、流行り廃りがるような新しい要素を追加するのではなく、ギターのカッティングに、スティックの一振りに、そして何よりそのメロディー、唄心といった核にこそアイデンティティを見い出した彼らの、2008年現在における“究極”。いかにもライヴ映えしそうなこのアルバムを携えての、4度目の日本~台湾ツアーも決定している。

I AM ROBOT AND PROUD / UPHILL CITY

火曜日, 12月 6th, 2011

トロント王立音楽院で10年間クラシック・ピアノを学んだ後、コンピューター・サイエンス科の学位を取得しながら、2000年よりIARAP名義で活動を開始する。06年にDarla Recordsより3rdをリリース。その独自の温かみのあるポップなエレクトロニクス・サウンドが世界中から高く評価される。日本でも大きな評判を呼び、輸入盤店および配信にて爆発的な売上を記録する。数々のサウンドトラックやCM音楽、コラボレーションでも話題をふりまく中、遂に待望の4thが完成。もはやロボット節としかいいようのないメロディー、そしてトラック・メイキングのエッセンスはさらに研ぎ澄まされ、濃厚に凝縮。この集大成的傑作で、本格的に日本デビューを果たす。

EARLIMART / HYMN AND HER

火曜日, 12月 6th, 2011

エンジニアとして、グランダディ、エリオット・スミス、フォーク・インプロージョンなどの作品制作に深く関わったアーロン・エスピノーザと、アリアナ・マーレイによるLAのデュオ。前作から1年足らずでリリースされる本作には、繊細でメランコリックな楽曲と唄心、そしてエンジニアならではの感性で編み上げられたサウンドスケープによるサイケデリアといった彼らの魅力が溢れんばかりに詰まっている。そして、特筆すべきはアリアナの貢献度で、前作に引き続きアリアナ単独で作られた楽曲も素晴らしい。かつては恋人同士であり、今はともに音楽を創造する盟友である2人だからこそ創り出せた、インティメイトな肌触りに、感動せずにはいられない。

nhhmbase / 波紋クロス

火曜日, 12月 6th, 2011

2004年の結成以来、変拍子や転調を多用しながらも、不思議なほどシンプルでポップな印象を与える楽曲と、ときに出血し救急車で運ばれるほどテンションの高いライヴを武器に、group_inou、トクマルシューゴ、OGRE YOU ASSHOLEらとともに、新たなシーンを作り上げる。1stフル・アルバムとなる今作は、川口賢太郎(54-71)が、THE STROKESや8ottoなどを手がけるヨシオカ・トシカズを巻き込み、4人をスタジオに拉致監禁し、5日間で全行程を完了させるという暴挙を敢行。力ずくで、バンドの魅力すべてがさらけ出された。ロックもポップもノイズも息づかいも勢いもミステイクもかっこよさも情けなさも、すべてこの大胆な全編モノラル・ミックスに封印されている。

ELECTRIC PRESIDENT / SLEEP WELL

火曜日, 12月 6th, 2011

2004年よりフロリダ州ジャクソンヴィルにて活動するベン・クーパーとアレックス・ケインによる若きデュオ・ユニット。06年1月に、ムームやスタイロフォームを輩出するドイツのエレクトロニカ系レーベルMorr Musicよりアルバム『s/t』にてデビュー。ラップトップを基調としながらも、アコースティックな肌触り、ロック的ダイナミズム、インディー・ポップ的な遊び心、そして何よりも、デス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバートにも通じる、心に染み入る唄心が絶賛される。本作は、うきうきするような爽やかさ、陽だまりのような温かさを感じさせるポップさはそのままに、よりディープなリスニングに堪えうる深み、クオリティを獲得した大傑作。

YOMOYA / YOURS OURS

火曜日, 12月 6th, 2011

2003年より活動する4人組。エレクトロニカ、ポスト・ロック、オルタナ、USインディー、フォークなどを消化した、高次元の音楽性と人懐っこさが同居したサウンド、電飾を施したステージで繰り広げる激しさと繊細さが交錯するライヴ・パフォーマンス、そしてなにより文学性や叙情性を感じさせるメロディー、日本人の心の琴線に触れる声を武器に、アラブ・ストラップの前座を務める傍ら、ドン・マツオのバック・バンドを務めるなど、邦楽洋楽の垣根を軽々と飛び越える稀有なバンドとして、存在感を示し続ける彼らの、待望の初公式音源にして、日本語ロックの新たなる金字塔。大名曲「イメージダメージ」「I Know, Why Not?」を含む全8曲、堂々完成。

HEAD LIKE A KITE / THERE IS LOUD LAUGHTER EVERYWHERE

火曜日, 12月 6th, 2011

1999年に結成されたシアトルの4ピース・バンドSushiroboのギタリスト、デイヴィッド・エインモによるソロ・ユニット。2006年リリースの1stが「フォー・テット、ノーツイスト、マウス・オン・マーズ、ディスメンバメント・プランが、ファクトリー全盛期のマンチェスターでパーティーを主催してるよう」などと評される。翌年には来日も果たし、Oak、 Avengers in Sci-Fi、The Telephonesらと共演している。2008年、LAのMush Recordsに移籍し、2ndアルバムが完成。ゲストにインディー・スター達(The Long Winters, Smoosh, Radio 4, Crooked Fingers, Preston School Of Industry等)が大集結し、ロックでエレクトロニックでヒップ・ホップなビートが、ダンスフロアを熱くする、とても下世話で、でも抗えない魅力を放つ傑作/問題作が誕生した。

CLUE TO KALO / LILY PERDIDA

火曜日, 12月 6th, 2011

オーストラリア、アデレード出身のマーク・ミッチェルによるソロ・プロジェクト。 あるフェスで知り合ったドーズワンの紹介でLAのMush Recordsと契約。1st、2ndともにUKではLeafからリリースされ、「ボース・オブ・カナダに乗る酔ったバッドリー・ドローン・ボーイ」などと喩えられ、絶賛される。 2006年、緊急来日。キエラン・ヘブデン(フォー・テット)&スティーヴ・レイド、ハー・スペース・ホリデイのオープニングを務める。そして2008年、3年ぶりとなる3rdアルバムが到着。全編に女性ヴォーカルをフィーチャーし、前作以上にオーガニックな感覚や唄心が前面に出た見事なコンセプト・アルバム。新たなポップ・ミュージックの一大叙事詩を創り出した。

JOAN OF ARC / BOO HUMAN

火曜日, 12月 6th, 2011

シカゴのポストロック~EMOシーンにおける広大なファミリー・トゥリーの、限りなく中心に近い場所に君臨するバンド。1996年に結成以来、ティム・キンセラを中心とした不定形グループとして、オリジナル・アルバムとしては8枚、他にもEPや、企画盤、ライヴ盤などをリリースし、さらに、別ユニットやソロ・アルバムなども含めると、優に50枚以上のアルバムを生み出し続けている。9作目となる本作では、公私ともに様々なドラマを体験したティムの、振り絞るかのような唄声が大きく胸を打つ。“それでも”作品を続けるしかない、表現者としての業が滲み出たかのような、重厚な作品が誕生した。この歴史的傑作をひっさげて、実に7年半ぶりとなる来日公演が実現する。