Archive for the ‘catalog_detail’ Category

+/- {PLUS/MINUS} / JUMPING THE TRACKS

金曜日, 12月 6th, 2013

James BaluyutとPatrick Ramos、そしてChris DeanerからなるNYのトリオ。しなやかに貪欲にポスト・ロックもエレクトロニカも飲み込み、美しきポップ・ミュージックへと昇華した4枚の傑作アルバムと3枚のEPをリリース。来日も5度果たしていて、bloodthirsty butchers、the band apart、moools、OGRE YOU ASSHOLE、HUSKING BEE、ACIDMAN、nhhmbase、toddle、Discharming man、タテタカコ、日暮愛葉 and LOVES!らと共演、ストレイテナーのホリエアツシも絶賛コメントを寄せるなど、日本でも確固たる人気を誇る。6年という最長のインターヴァルを経て、5thフル・アルバムが到着。ライヴ活動もほとんど行っていないため、もはや活動していないのではと思われつつも、ただただ素晴らしいシンガーソングライターでありプレイヤーである3人が、じっくりスタジオに篭り、音楽と向き合って、突き詰めていった末に辿り着いた、普遍的な境地。なんの衒いもなく、大上段から振り下ろした、現代最高の“ロック”がここに。

 

+/- {PLUS/MINUS} Japan Tour 2017

MATT PRYOR / WRIST SLITTER

月曜日, 10月 21st, 2013

97年にデビューするや、瞬く間に世界的な成功を収めた90年代EMOシーンの最重要バンドの一つであるTGUK05年に惜しまれつつ解散するも、09年、名盤2ndアルバムの10周年記念ツアーのために再結成し、今も世界中のEMOキッズを熱狂させている。その中心人物、マット・プライアーによる3rdソロ・アルバム。自身の別ユニットであったThe New AmsterdamsBill BelzerDr)とEric McCannBa)をはじめ、ミックスにEd Rose、ゲストにBraidBob NannaSaves the DayChris Conleyといった盟友たちを迎え、持ち前の極上のメロディーと唄声はもちろん、これまでのソロにはなかった突き抜けたアグレッシヴさとエモーションに溢れ、長年のTGUKファン待望の要素が詰まった会心の一作。

MARCHING BAND / SO MUCH IMAGINE

火曜日, 9月 17th, 2013

2004年より活動するスウェーデンのデュオ。08年にLAのレーベルから鮮烈デビュー。10年リリースの2ndは日本でも、星野源がミュージック・マガジン誌で年間ベストにピックアップしたのをはじめ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONLOSTAGEgroup_inouTHE NOVEMBERSのメンバーからも絶賛され、スマッシュ・ヒットとなる。3年ぶりとなる本作では、魔法としか言いようがないような素晴らしいメロディーと丁寧なアレンジメントはさらに磨きがかかり、さらに解き放たれたような遊び心も垣間見えるその幕の内的ヴァラエティ感覚は、よく引き合いに出されるビートルズが1968年リリースした『ザ・ビートルズ(通称ホワイト・アルバム)』を彷彿させる。つまりは大傑作。

OWEN / L’AMI DU PEUPLE

水曜日, 5月 22nd, 2013

シカゴのポストロック・シーンの支柱的存在ジョーン・オブ・アーク。その中心であるティムの実弟でありドラマーでもあるマイク・キンセラがその素晴らしい唄声を披露するソロ・ユニット。すでに5度の来日を果たし、Charaや坂本真綾もファンであることを公言するなど、日本でも確固たる人気と評価を誇る。これまでより少し早いペースで届けられた7作目となる本作は、滋味溢れるマイクの声はそのままに、女性コーラスや軽快なドラムなどを含んだカラフルかつパワフルなアレンジメントが施され、かつてない鮮やかな光を放つ作品となった。オーウェンとしてデビューして12年、コアは全くぶれずに、しかし着実に進化を続ける異能マイク・キンセラが到達した新たな金字塔たる7thアルバム。

KATE SIKORA / JUST ENOUGH SPACE

水曜日, 10月 17th, 2012

ニュージャージー出身の女性SSW09年、中尾憲太郎(ex-NUMBER GIRLCRYPT CITY)監修のコンピ『kill your T.V.09』に参加、FUJI ROCK FESTIVALにも出演。7年ぶりとなる本作は、これまでにティーンエイジ・ファンクラブ、ベル&セバスチャンなどを手がけてきたデイヴィッド・ノートンによるプロデュース。バンド・メンバーである岸田佳也(トクマルシューゴ他)、堀越武志(ex-OCEANLANE)、Minminはもちろん、世界中からゲストが参加し、ケイトの世界を彩る。その中心にあるのはケイトの甘くて優しい、そして芯のある唄声。共演したリズ・フェアをはじめとするUSインディー歌姫の系譜、カメラ・オブスキュラなどタイムレスなグラスゴーの香りを、東京から世界に向けて発信する稀有な存在である。

LYMBYC SYSTYM / SYMBOLYST

金曜日, 7月 27th, 2012

デビューEPが、The Album LeafやMice Paradeの耳に留まり、オープニング・アクトに抜擢される。06年、Mush Recordsより1st『LOVE YOUR ABUSER』をリリース。08年、The Album Leaf、Bibio、Daedelusらが参加したリミックス・アルバムをリリース。Bloken Social Scene、The Books、This Will Destroy Youらとツアーをこなす傍ら、マイクはCrystal CastlesやHer Space Holiday等のバック・メンバーも務める。09年、2nd『SHUTTER RELEASE』をリリース。日本を含め、香港、台湾、シンガポール、マレーシアなどを周る大規模なアジア・ツアーを2度行い、成功させる。そして2012年、Dirty ProjectorsやHere We Go Magicなどを輩出したWestern Vinylに移籍し、3年ぶりとなるアルバムを完成させる。19世紀後半の芸術界に起こったムーヴメントである“象徴主義”にちなんで付けられたタイトルが示すとおり、どのような具体的な言葉より感情や情景を描き出す彼らの音楽の特異性が極みに達した傑作に。

タラチネ / ビューティフル・ストーリーズ

金曜日, 5月 11th, 2012

2002年結成。現在は、リズム・セクションに出川美樹子(from texas pandaa)と、たなかけん(from 百景)を迎えて活動する男女混声6人組。2006年にミニ・アルバム『桃源郷』でデビュー。その後クラムボンのmitoをサウンド・プロデューサーに迎え、シングル『MELLOW GOLD』、1stアルバム『世界の歌』をリリース。それから6年、ベースに出川美樹子、ドラムに田中佑司(ex.くるり)を迎えて制作されたこの2ndアルバムは、思わず口ずさんでしまうようなメロディーと温かいサウンド、そしてわくわくするような気持ち、切ない想い、そんないつの時代も変わることのないタイムレスな「ポップス」の魅力の全てが詰まった、現代の日本語ポップスの到達点とも言うべき金字塔であり、長く聴き継がれることになるであろう名盤。

aoki laska / it’s you

金曜日, 4月 20th, 2012

& records初の日本人女性シンガーソングライターとして、ART-SCHOOL、Ropesの戸高賢史が絶賛コメントを寄せるなどデビュー前から各方面で話題になっていたaoki laska。debut mini album『about me』から、わずか半年で、1stフル・アルバムが到着。前作同様、folk squatの平松泰二が全面プロデュース。ライヴでの核となりつつある「物語」や「ひとつになりたい」、平松のトラックが冴え渡る、ポップな「みてみて」「kiseki」、アメリカのシンガーソングライター、エイミー・マンのカヴァーなど、どんな楽曲にも彩りを与える彼女の歌声の魅力を存分に伝えるヴァラエティに富んだ全10曲。彼女は本物。

Doit Science / Information

水曜日, 2月 15th, 2012

九州は熊本にて、10年に渡って活動する4人組。緻密かつ反復的かつ脱力的かつエネルギッシュなアンサンブルで観る者聴く者をかつてない快楽へと誘う。一度体験するとクセになるパフォーマンスと、DIY魂あふれる活動に魅せられ、バンドマンの間で、「九州行くならDoit Science」というドイ中毒患者多数発生中。ライヴでもおなじみの4つの新曲を軸に、Sweet Death(腹上死)をテーマに急遽制作された超新曲2曲、さらに既発曲の別ミックス2曲を収録した2ndにしてベスト・オブ・ドイな1枚。

THE WEDDING PRESENT / VALENTINA

月曜日, 1月 30th, 2012

UK最高のシンガー・ソングライターの1人と謳われるデイヴィッド・ルイス・ゲッジを中心とするカルテット。1985年の結成以後、メンバー・チェンジを繰り返しながらも『BIZARRO』や『SEAMONSTERS』といった誰もが認める名盤を残す。2004年より新生THE WEDDING PRESENTとしての活動を再開。2010年には、名盤の誉れ高い『BIZARRO』発売21周年記念ツアーを敢行。日本公演は、渋谷O-WESTにて、ゲストにbloodthirsty butchersとQomolangma Tomatoを迎えて行われ、御歳50とは思えない、圧倒的なヴォーカルと、歯切れのよいカッティングで、満員のO-WESTの観客を熱狂させた。そして2012年、4年ぶりとなるスタジオ・アルバムが完成。ここ数年の活動の充実ぶりが結晶しかのような、ただただ最高の歌と演奏による最高のギター・ロックがそこに。このリリースに合わせ、北米を皮切りに初のオーストラリア公演、そして4度目となる日本公演を含む『SEAMONSTERS』発売21周年記念ツアーも企画されている。